山林竹田更良記

思いつきを。

僕はジャコウビト

一人暮らしを始めて、毎日同じものを食べている。鶏肉、卵にオクラとお米、たまにほうれん草。少しずつ僕の細胞は入れ替わり、僕だった物質は鶏肉に入れ替わっていく。ほうれん草が頭から生えてきて、卵の涙が流れてる。体臭もきっと変わってきたはず。今ま…

おくるみハンモックで起ギャろう。

ハンモックで寝るようにしてから、本当に朝が早くなった。12時ごろに寝て5時半ごろには目覚める。それも、中途半端に早く起きるのではなく、シャキッと起きる。本当に今までのベッドでの泥濘の眠りはなんだったんだろうレベルで起きる。12時に寝て11時に起き…

MACHO WARS ~筋肉の裏切り~

第1章 筋肉の裏切り 「ふふ、豆太さんったらほんとうに真面目なんだからぁ」 「あ、ああ。ありがとう…」 「…?どうかしたの?」 「実は…言っておくことがあって。…今まで隠していたんだけど」 「えっ、何!?怖いわ…!」 「い、いや!怖いことじゃない。僕の…

生きる意味は無い。

生きる意味は無い。なぜなら、生きるのは自然現象だからだ。ただ、意味を与えることはできる。 まず、生きることは自然現象である。呼吸を意識して行う人はいないし、渇きや空腹は苦痛を伴い、何かを口にせずにはいられない。生きようと思って生きていない。…

究極にネガティブな人間というのは、究極に傲慢な人間である。

行動の一つ一つにおいて、あるいは出来事において自分の非を発見し、自らの無能さをかみしめる。 「あの時ああ言っておけばよかった。自分はなんて気がきかないんだろう。」 「先に私がDさんにあれを渡しておけば、二度手間にならなかったのに。」 一見これ…

一器多用

中国には一器多用という言葉がある。一つの器が、何にでも使える。そういう道具のことを指す。例えば中華包丁。切るのはもちろん、重さで骨を断つことや、幅広の刃で潰すこともできる。他にも、切った具材を一気に上に乗せて運ぶことができるし、四角い先端…

真実

真実とは絶対的なものではない。 真実は1つではない。事実も真実も無数に存在する。無数の事実を1つの文脈という串で貫く時、真実は一本の串だんごとして現れる。これは性質と本質との関係性においても同様である。無数の性質を1つの串で貫くと本質が現れる…

普通の人

「普通の人ができることができない...」「みんなとは違う」 普通の人って誰?みんなって誰?いい大学から新卒で終身雇用されてで20代で結婚して30までに子供がいて20年ローンで家建てて子供をまたいい大学に行かせて...って方?キャリアのために転職繰り返す…

無我ということ

規則が型をつくる。 型が心をつくる。 心が私を形づくる。 私は存在しない。 私は規則を作る。

馬肉

昨日食べた馬が、この風を起こしている。 馬が僕の体を動かし、息を吐かせる。 それは馬ではなく馬の体である。 馬は失われた。熱になった。 馬は風になったのだ。 風が命を生む。

うちつける壁

うちつける壁だ。 瞬く間に迫りくる。 知らぬ間にすぐそばに。 決して打ち勝てぬ。 寄り掛かり明日を見よ。

やはり朝焼けは最高だ。夕焼けは胃もたれする鮮やかさだ。さっぱりとして上品に珍しい紫の色合いを見せる朝焼けの日が出始める少し前あたりが最高だ。見る側としては、徹夜明けの少し頭痛がしつつほんのり眠い状態で見るのがよい。どこからか達成感のような…

厭世の文

全く嫌なことが忘れられない。 本当に些細なこと。些細なことなのだ。でも、こちらが動きを見せればどこからか即座に蘇り、こちらを殺しにやってくる。 あの目!何よりも嫌いな目。今になって、よりにもよって今、この時に、あの目を向けられようとは。人を…

神さま

みんなに忘れられたら、神さまは消えてしまう。 神さまを忘れたとき、みんなはひとりになってしまう。 ああ神さま、消えかけた神さま。 僕を助けて、みんなを助けて、 人は人だけじゃだめなんだ。 ああ神さま、 助けに来ておくれ。

漬物石

誰がために生きるのか 己がために生きるのか 何のために生きるのか それを知るために生きるのか? 失われてしまった 力がない でも、という強さがない 感じている 頑張るためにはまず頑張らなくてはならないと 許すためには許し 愛するためには愛する ちゃん…

郊外に行くと空の広さに驚く。 私は首折れた都会人の子であるがために、人によって囲われ煙に彩られた空しか見たことがなかったからだ。小学生の時、祖父母の家から帰るとき、疲れたふりをして車の中で伏せていたが、実はあれは泣いていただけというのは秘密…

短歌

消えかけのろうそく外の風に揺れて僕は不定形の化け物

家政人現る

最近、刃物が怖くなった。包丁など持っていると、尻がヒンッとなる。包丁で野菜を切っていると、自分の指を切る幻覚が見えて気が休まらない。どうやら自分で研いだために包丁の切れ味というものが実感されてしまったようだ。全く料理の修行が捗らない。これ…

絵画世界

いやあ、愉快愉快! 彼はニッコリしてふたつえくぼ。 めんたまをぐるぐる。 いやあ、愉快愉快! 僕もニッコリしてひとつえくぼ。 めんたまをぐるぐる。 絵の中の僕らは、客を驚かす。 おや!目の向きが変わった! ちょっとちょっと、手が開いたよ! 絵にとら…

やじろベェ

腕を切ったり薬を飲んだりできることはたくさんあるけどそれはひまつぶし。何もない苦痛から逃げられるから最高だ。あるいは作業。無心と快楽が得られるものだ。あるいは生き甲斐とも言えるだろうか?どちらも私とは無縁なものだ。中庸の苦しみは半殺し、や…

無視できない存在

都会と田舎のなんと違うことだろう。 ああ疎ましくて仕方がない。あなたとわたしの間の相克。君がどうかは知らないが、僕は気にして、神経をいちいちすり減らしているのだ。何十何百のあなたとの相克。散り散りになって途方にくれてしまう私は過敏か?お前の…

自転車

コーと走ってキシキシ震える僕の自転車 ポンコツエンジン積んで行く 地をはい地上を駆けめぐる ぎゅむと止まってぐわんと加速 空の色してよく走る でもポンコツエンジン積んでいる ポンコツ積んでどこへ行く

シンナー

枕元にマニキュアを置くな。朝起きたらラリってしまう。きっと素敵な夢を見る。スプレー式ケミカルの香り、売れてるものはいい匂い。甘くて体に悪い匂いが引き付けるのは破滅願望に自傷の快感。でもあまりラリってしまうことはないんだ。密室で使っても気分…

爪噛み

歯が欠けるほど爪を噛んで、肉も噛んで、血が出た。爪と肉の間の、薄くて硬い層を引っ張ると、血が出た。 どこまでもぬるく間延びしてゆく甘皮にしびれを切らし、歯で引っ張ったらべろんと剥がれて組織液がにじみ出た。血は出なかった。 爪と指の間に、少し…

乳首下毛

ぼくの乳首下毛、乳首の下から生えている。 何もないところにヒョンと出ている。 脇毛と同じ剛毛で、つやつやうねうねしている。 ど根性け 気がつけば脇からもツンと生えている。 これは剛と名付ける。 乳首下毛はなんか抜けてた。

ろうそく

有機的で親しみを持たせるろうそくの甘い光が、コンクリートの壁を照らす。ふるえる炎は逃れられない。現れるとともに、消えることも運命付けられているのだ。 芯は倒れて蝋に埋まる。 固く確かに虚無が来る、いつか火のつくその日まで。

残念無念の怨念

全てが勉強だろ。机を前に椅子に座ってやるものが勉強じゃあない、食卓の上からゴミを除いてみろ。いちいち小皿に分けろ。すぐさま汚れは拭き取るんだ。見ればわかる、感じる。神は細部に宿るのだ。瞬く間に食事の質が上がるのを感じるはずだ。…なぁ、なあ!…

大切にしたいこと

クッキーを食べながらスマホをいじる、クッキーを見る、スマホをいじる。意識が移動しているのをはっきりと感じられる。クッキーの味のなんと複雑なことか。粉っぽい味にわずかなカカオの匂い、複雑な小麦の構造物を歯でプレスする度に滲み出る油の快感、後…

ダメですよ!

あっちこっちしてやるならやる、みんなやる。やらないならやらないで1人もやらない、これは日本人の国民性なのかしら? じゃあ僕は日本人の純粋なるところにいます。 最初挫けたらもうダメ、やらない、一切やらないあぁイライラいらいら。でもわずかにでも光…

母は子を産み 母の思うように 子を思いやる 母は母の世界で 子を成功させようとする 母は母でしかない 母は一他人でしかない 子は子でしかない 母から生れながらも 子は一他人でしかない 私ではない