山林竹田更良記

思いつきを。

MACHO WARS ~筋肉の裏切り~

第1章 筋肉の裏切り

 

「ふふ、豆太さんったらほんとうに真面目なんだからぁ」

「あ、ああ。ありがとう…」

「…?どうかしたの?」

「実は…言っておくことがあって。…今まで隠していたんだけど」

「えっ、何!?怖いわ…!」

「い、いや!怖いことじゃない。僕の、個人的な話だ」

「…?」

「僕は、遺伝子組み換えなんだ」

「(絶句)」

「筋肉が、人よりよく付くんだ」

「そん…な…。じゃあ、その筋肉は…努力の賜物じゃないの…?」

「う、うん…そう…だね」

「最ッ低!何なの!?筋肉好きをバカにしてるの!?でかけりゃ良いってんじゃないわよ!努力ッ!その賜物が欲しいの!とんだ傷物よあなたは!二度と!私の前に!顔を!みせないで!」

「まっ、待ってくれ!確かに筋肉はすぐつく。でも、それだけじゃだめだろ!?このキレはッ、この6パックは!努力の賜物だよ!ぼく脂肪は人より付きやすいんだよ!?僕は君を、筋肉は君を!」

「「裏切らない!」」

「…いいえ。あなたは最早、量産型。私にとっては組み換え可能な存在よ。そう、遺伝子のように、ね…」

「ちょっ、待ってくれ!僕には君しかいないんだ!ミォちゃぁあああぁぁぁぁあぁん!………くそぅ、俺の筋肉…お前…お前…!裏切りおったなああああああぁぁぁぁあぁぁあぁあぁあぁ!」


      

To be continued(続きません)