山林竹田更良記

思いつきを。

おくるみハンモックで起ギャろう。

 ハンモックで寝るようにしてから、本当に朝が早くなった。12時ごろに寝て5時半ごろには目覚める。それも、中途半端に早く起きるのではなく、シャキッと起きる。本当に今までのベッドでの泥濘の眠りはなんだったんだろうレベルで起きる。12時に寝て11時に起きて、ダラダラしてからじゃないと目覚めなかった。今も5時半に起きてこの文章を書いている。

 僕はまだハンモック歴は2ヵ月くらいだけれど、実はハンモックの寝心地には覚えがあった。それは、フローティングタンクの感覚だ。フローティングタンク内では死海に人が浮くみたいに液体の中で浮遊しつつ眠りにつくが、ハンモックのゆらゆら浮遊する感じがタンクに浮かんだ時と似ている。ただ、重力含め五感全ての縛りから解放されるタンクとは対照的に、ハンモックは重力を無くしつつも心地よい布の締め付けがある。そしてゆらゆら浮遊する感じとこの締め付けが、さながら母胎帰りしたかのような安心感を産む。体は寝た時の形のまま、新しい日に新しい僕がオギャッ!と起きる。起ギャれる。

 もしかしたら枕がないと首のすわりが悪いのではないかと思われる方がいるかもしれないが、頭は布の中にすっぽりだ。さすがに首のすわりまで赤ちゃん返りすることはない。つまりハンモックは首はそのままに寝心地だけ赤ちゃん返りできて毎日起ギャれる、そんな都合の良い寝具なのである。