山林竹田更良記

思いつきを。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

無視できない存在

都会と田舎のなんと違うことだろう。 ああ疎ましくて仕方がない。あなたとわたしの間の相克。君がどうかは知らないが、僕は気にして、神経をいちいちすり減らしているのだ。何十何百のあなたとの相克。散り散りになって途方にくれてしまう私は過敏か?お前の…

自転車

コーと走ってキシキシ震える僕の自転車 ポンコツエンジン積んで行く 地をはい地上を駆けめぐる ぎゅむと止まってぐわんと加速 空の色してよく走る でもポンコツエンジン積んでいる ポンコツ積んでどこへ行く

シンナー

枕元にマニキュアを置くな。朝起きたらラリってしまう。きっと素敵な夢を見る。スプレー式ケミカルの香り、売れてるものはいい匂い。甘くて体に悪い匂いが引き付けるのは破滅願望に自傷の快感。でもあまりラリってしまうことはないんだ。密室で使っても気分…

爪噛み

歯が欠けるほど爪を噛んで、肉も噛んで、血が出た。爪と肉の間の、薄くて硬い層を引っ張ると、血が出た。 どこまでもぬるく間延びしてゆく甘皮にしびれを切らし、歯で引っ張ったらべろんと剥がれて組織液がにじみ出た。血は出なかった。 爪と指の間に、少し…

乳首下毛

ぼくの乳首下毛、乳首の下から生えている。 何もないところにヒョンと出ている。 脇毛と同じ剛毛で、つやつやうねうねしている。 ど根性け 気がつけば脇からもツンと生えている。 これは剛と名付ける。 乳首下毛はなんか抜けてた。

ろうそく

有機的で親しみを持たせるろうそくの甘い光が、コンクリートの壁を照らす。ふるえる炎は逃れられない。現れるとともに、消えることも運命付けられているのだ。 芯は倒れて蝋に埋まる。 固く確かに虚無が来る、いつか火のつくその日まで。