山林竹田更良記

思いつきを。

一器多用

 中国には一器多用という言葉がある。一つの器が、何にでも使える。そういう道具のことを指す。例えば中華包丁。切るのはもちろん、重さで骨を断つことや、幅広の刃で潰すこともできる。他にも、切った具材を一気に上に乗せて運ぶことができるし、四角い先端でまな板の汚れを削ったり、ついでに刃が広くて猫の手をした時に手から包丁が離れないから手を切りにくい。

 中華鍋もそう。フライパンと鍋と、両方の機能を果たせる。炒める、揚げる、煮る、蒸す、茹でる、ついでに盾やヘルメットにもなって、携帯の電波が悪い時は中に携帯を入れれば電波が良くなる、かも。唯一の弱点は、右で卵、左でソーセージを別々で焼く、みたいなことが難しいこと。全部転がって真ん中に集まって、一つになってしまう。だからいっそソーセージは刻んでしまって、卵も混ぜてしまおう。そこにもうお米も一緒に入れてしまって、味付けは塩コショウで。彩りのためにレタスを少し。ほい、チャーハン一丁!!!!