山林竹田更良記

思いつきを。

ちっぽけだ。

 ほんと、生物ってなんなんだろうな。ゴキブリは僕と同様に生物で、飯食ってうんこして生きてる。ヒトはそれに加えて石を削って木を切って、土を掘り返し鉄を溶かして。なんだこれ。猿の次がヒトって。冗談だろう?じゃあ、猿の前はフンコロガシだ。たまに二足歩行するし。

 「言葉によって考えさせられている」と言う人がいた。思考は、脳内で仮想現実を構築して、それを、こう、押したり、引いたり、ラジバンダリ。そしてこの仮想現実の視覚以外を作り上げるのが、言葉だ。現実を抽象化し、簡単に、わかりやすくし、より複雑な思考を可能にし、見えないものに関しても考えられるようになる。言葉は思考に先立ち、初めに言葉があってから神というぼんやりしたものに考えが至るようになった、という意味だと思うが、それにしてもこのビル群はわからない。電気なんていうものが通っているし、一瞬で火がつくガスもある。制御された爆発で前後に動く車、空を飛び三次元的に動く飛行機。そして、これらがでっかい地球の表面にいるちっぽけな一生命に作られたものということ。けれど未だヒトが持つ地球すら小さく見えるほどの巨大な探索網をもってしても、他の生物という存在/現象は他の星において見つからないままに受験勉強に精をだし、宝くじに一喜一憂する僕がいる。ええーっ。なあにこのスケールの違い。言葉で考えても、理解できない。そうあるがゆえにそうである。理解するものではない。