山林竹田更良記

思いつきを。

無題

さて、モチベーション、つまり動機づけというものはいったいどこから出てくるものなのでしょうか?

それはずばり、欲望でございましょう。

あれがほしい、こうしたい、そうなりたい。ありとあらゆる物に、様々な形で欲望の矛先は向けられます。
時とともにより大きく、あるいは急に消えたり、忘れたり。そんなときもありましょうが、それ自体は際限なく湧くものでありましょう。でももし、欲望がなくなってしまったら?
「無欲を説き実践するような人々、一部の仏教徒など、欲を捨てているのは確かだが、なぜ生の欲求は捨てようとしないのか」
この疑問は誤っておりました。
欲を除けば穴一つ、底しれぬ恐怖が現れました。本能的欲求はもはや忘れてしまった。食欲性欲、この大なる二つはインスタントに満たされる。鮮やかに力強いそれは存在せず。習慣と言えば聞こえがよいが、惰性、それがふさわしく思います。
今だかつて、欲望は消そうとすれど欲望を欲するなどという気違いがありましたでしょうか。
習慣に依らぬ明確な欲望。恐怖と惰性の生を破壊できるだろうか。死を忘れさせてくれるほどの欲望。生を忘れるほどの。