爪噛み
歯が欠けるほど爪を噛んで、肉も噛んで、血が出た。爪と肉の間の、薄くて硬い層を引っ張ると、血が出た。
どこまでもぬるく間延びしてゆく甘皮にしびれを切らし、歯で引っ張ったらべろんと剥がれて組織液がにじみ出た。血は出なかった。
爪と指の間に、少し固い皮がある。歯ごたえはコリコリして、人の皮の味が感じられる。柔らかなゴム臭。粉っぽさに、少しの甘み。穏やかな味だ。ここを剥がすと、痛い。でも、とても心地よい刺激だ。指の丸みに沿って綺麗に剥がれる時など、たまらない。くるりと痛みが走り、丸く皮が剥がれる。ただ、深く剥がれるのはいけない。耐えきれない痛みに途中で千切る外ないし、血も出る。その指はしばらく使えない。
風呂上がりは薄皮がよくはがれる。
ピリィとはがれ、付け根までゆく。そこで根からとれればよいが、大抵は途中でちぎれる。そうしたら後でニッパーでぐぐいと引っ張るしかない。じんわりとにじむ体液など無視して、引っ張ると、指の奥に快感があり、ずるりと根から抜け出でてくる。硬度のグラデーション、プチプチと噛みちぎれるふやけた根と、しなやかで断ち切れない先端をたのしめる。
そうだ、爪を噛むことは、気持ち良いことなのだ。爪を噛まない奴らにはわからない事だ。
乳首下毛
ぼくの乳首下毛、乳首の下から生えている。
何もないところにヒョンと出ている。
脇毛と同じ剛毛で、つやつやうねうねしている。
ど根性け
気がつけば脇からもツンと生えている。
これは剛と名付ける。
乳首下毛はなんか抜けてた。
残念無念の怨念
全てが勉強だろ。机を前に椅子に座ってやるものが勉強じゃあない、食卓の上からゴミを除いてみろ。いちいち小皿に分けろ。すぐさま汚れは拭き取るんだ。見ればわかる、感じる。神は細部に宿るのだ。瞬く間に食事の質が上がるのを感じるはずだ。…なぁ、なあ!誰が、教えてくれるんだよ。こんなこと。机の前に座っているその足下をゴキブリが探検してんだ。テストで一位の100点とってもうんこするんだぞ。屁をこいて匂いの違いでうんこの硬さがわかるんだぞ?嗅いだことあるか?…なあ、学校って大事か?いや、学校が、学校こそが学びか?何で、靴下はかかとから破けるんだろうな。肩こりが慢性化してしまった、何で猫はずっと寝ていても柔軟なんだ?なあ、何で国社数理英だけに興味を持たないといけないんだよ。おっとその自転車、タイヤ破れてるじゃないか。バンドブレーキがキィキィうるさいし、チェーンサビサビだよ。それにアウター破れてる。インナーは錆びてる。ああ、あぁあぁあ。ま、そんなのには興味ないか。残念。
ダメですよ!
あっちこっちしてやるならやる、みんなやる。やらないならやらないで1人もやらない、これは日本人の国民性なのかしら?
じゃあ僕は日本人の純粋なるところにいます。
最初挫けたらもうダメ、やらない、一切やらないあぁイライラいらいら。でもわずかにでも光明見えれば嬉しくなって全力投球して唐突に折れてあぁ。
この繰り返し、もう疲れますね。しょうがない。感受性が豊かすぎるんだ、社会の雰囲気に僕はなってしまう。最先端にいるのだ。だとしたら、残念ながら、この社会はダメです。少なくとも僕に見える/感じられている社会はダメです。僕がダメなんだからダメです。適当に貯金せず目先の物事に飛びついて無駄に浪費消耗して挫けたら引きこもりneglect yourself and dieだ。そんな状況をどうしようともしない。だって消耗してるもの。元気ないよ。外的要因で叩き起こされ待ち。戦争でも起これば何か変われるだろうかぁ?平和への罪人、罪状は受動的戦争扇動。一回死んでみないとわからないさ、忘れてしまったんだもの。経験からしか学べない、過去を軽んじ知ろうともしない。ダメですよこの社会は。まぁ死んだら関係ないけど。